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温玉さん (8eq7mba9)2022/7/28 10:53 (No.29777)削除
鷲尾啓太がなぜA37班副班長になったかそこまでの活動の記録である。

2話目『影の狙撃手』

俺は、1年の頃クラスで浮いていた…混血種であることもあったが、何よりそれで気に食わないとかかってきたクラスの純血の魔族、人間のいじめっ子たちを返り討ちにしてしまったからだ。

「そろそろ部活を決める時期か…帰宅部でもいいけど、、」

クラスに居場所の無い俺は、部活動に求めることにした…運動は得意だけど目立つし、中学の時目立ったしなぁ。混血だからって生意気だとかそんな理由でレギュラーも外された…中学の時はこれでもサッカーをやっていた。この目のおかげで周りも見えるし、司令塔としてはレベル高かったんだけどねぇ…実はもうひとつ気になってる部活がある…

「ここか…」

そう!料理研究部。俺は昔から甘いお菓子とか好きなんだ。たまにお菓子を作る趣味もある。そしたらここかな…実は混血種というのは俺以外にもこの学校には何人も存在する。混血を歓迎する学校はここくらいだしな。つまり言いたいことはなにか少なからずいるということだそしてここの部活にも少しだがいるという話を聞いた。

「よろしくお願いします。」

実はここでは少し馴染めている。ここの部の方針は、「料理好きには悪いやつはいないそこに種族は会ったものでは無い」という長年の方針である。そしてまぁ、料理に集中する人が多く本当に料理が好きなやつが多いから種族差別とかあまり興味無いのだ。結局3年までここにいるだろうそしてここの部で卒業する。

『これより生徒は実技授業の一環で魔物討伐に行ってもらう。班分けは既にすんでいるそれぞれ担当まで向かうように』

と、クラスの担当の先生から話される。1年の最初の方だったか夏にかかる頃の話だ。俺はA37班の班員である。どうせここでも混血だからと省かれるのさ…俺は静かに班に入り、メンバーとして働く。

「…砲撃に集中する…」

ほかの1年のメンバーは初の魔物討伐だ。慌てるし、まともに動けるやつも少ない。知識と実技は違うのさ。俺の仕事は簡単だ。見つからないで撃ち抜くだけ、慌てて倒せなくて襲われそうなほかの1年のメンバーがもうダメだと思う瞬間。魔物の頭を撃ち抜く弾丸。そう、俺の仕事は…狙撃手だ。どこから来たか分からない弾丸。大抵ほかのメンバーは運良く助かった。誰かやってくれたの感覚だ俺だということは知らないのさ…純血の連中は俺をいじめるから好きじゃないが危ないヤツは見過ごせないのさ、それが俺の悪いとこだ…純血が嫌いってわけじゃないんだそれでも、、俺の母純血の人間で、俺の父は純血の魔族だからね…

『お前すごいなぁ、もしかして特待生とか?』

先輩の、班員が俺に声をかけた。味方にもバレないように隠れて移動しながら狙撃していたのに…どうやって…俺だとわかったのか…

「一応、そうですね。鵲って立場やらせてもらってます。」

その人は、当時の班の班長的な人だったらしい。一応特待生だったとか…その人も混血種だった。

『さては、あれだな?お前混血だろ。俺もだよ。嫌われてるから1人で行動してたな?班員の様子を見るのも班長の勤めだろうが』

その明るさ、そのリーダー感から俺と逆の人だった。前線を張ってみんなを引っ張る混血であるのにこの人なぜ辛いこともあっただろうに元気でいるのだろうかと、俺は考えた

『ちなみに、ここA37班はお前以外にも混血がいたことも今だって何人かいる。気にするなよ。ここでならお前も活躍できるさ』

そう、この瞬間俺は…混血であっても救われて居場所を見つけたのさ…
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さん (8ejhh3n7)2022/7/28 00:40 (No.29766)削除
乾和怨の過去です!!!
注意⚠暴力、表現がございます!!

〖運命〗

この世界では、純血至高主義その様なバカバカしい事で、迫害されたり等で苦しんでる人がいる。
学園内では、特に私闘を繰り広げたという話しは聞いた事が今の所無いが、国境の壁を越えたら、混血の人が純血の人にいきなり攻撃されたとか言う話しは、幾つも聞いた、なんで血統が違うだけでこんなに、差別されるんだろう。
皆、皆仲良くすればいいのに。

俺は、ある家に仕える、家庭に産まれた。
俺には兄が2人居て、2歳年上に兄、4歳年上の兄だ。
やっぱり兄達も、その家に仕える召使いの様な人になるらしい。
この時までは、兄達が人の手助けをしてるって意識だったから、誇りに思ってたし、何よりも憧れだった。
人の力になっている兄達が。
俺が泣いてる時は、2人共、俺にずっと付き添って、慰めてくれた、そんな優しさも好きだったんだ。
何時からか、俺の視界には多分死んだ人、亡者がたまに見えるようになった、今では四六時中見えてる様なものだけど。
それを母親に訴えたら。
「あら、多分和怨にも異能力が発現したのね、どんな異能力かお母さん楽しみよ。」
こんな反応だった、俺には使い方も分からなかったから、見よう見まねでやってみようと練習してた、その時仕えている家の人と、お父さんが話してた。
「貴方達の家の息子さん達 、上2人が異能力を発現しないという失態があったから、1番下のあの子も駄目だと思っていたけれど、無事異能力があったようね。」
「いえいえ、上2人はもう期待が出来ないので、好きな様にしちゃってください。」
そんな会話を聞いて言葉が出なかったそしたら背後からいきはり声が聞こえた。
「「和怨」」
同時に聞こえた声の主は兄達だった。
『に、兄さん……!!』
「化け物でも出たような反応すんなよ〜」
「ほんとにな」
呆れた様な兄さんの声。
『あの人とお父さんの会話……』
「聞いてたよ、なんなら昔っから言われてきた事だ。」
「そーだね、お前らは役立つ、とかずっと言われてたな〜」
『……』
「そんな顔すんなよ〜和怨は笑ってる方がいい。」
そう言って兄達は俺の頭を撫でた、兄達は嘘をつくのが苦手だ、無理してるって伝わってくる、まぁ俺も嘘つくの下手だけど。
その数日後、真夜中に血の匂いがして起きた。
嫌な予感しかしない。
そう匂いを辿って、ドアからこっそり覗いてみたら、とんでもない光景が目に飛び込んできた。
倒れている、2歳上の兄、お父さんに殴られながらも何かを訴えている4歳年上の兄。
「____!!!」
「_前__か俺の_じゃ__!!!」
よく聞こえ無いけど、何かを叫んでいるのだけは、分かる。
そんな光景を1時間程見てたかな、4歳年上の兄も気を失ったのか、ばったりと倒れてしまった。
気を失ったのを確認したお父さん、いや、あんな奴お父さんなんて呼ばれる資格が無い。
あんなクソ野郎が。
アイツが兄さんが気を失ったのを確認したら、部屋に戻っていった。
こんな家に居たら、いつか絶対に殺される。
直ぐに兄の元へ駆け寄った、何度呼んでも反応が無い、もう二人共死んでたみたい。
この家の人は、俺に有害な人達だ、俺の心闇を払ってくれる大切な人だったなのに、何で。
兄さん達が居なくなっちゃったら、本当にいつか後追い自殺をしてしまいそうだ。
ずっとメソメソと泣いていても何も解決しない、一か八かで、俺の能力でどうにかならないかと思って、大分使える様になった、能力を使う事を決めた。
ランプを出現させて、まだ近くに居て俺の事を見てる兄達の魂が見えた。
いつも通りの優しい顔でずっとこっちを見てる、ランプを開けて、その魂に近づけた、その魂はランプに吸い込まれていって、ランプを閉じたら、前までは、炎の点っていなかったランプが炎が灯り、光り始めた。
自分の部屋に戻り、昔兄に貰った、2つの犬の人形を抱きしめた。
こんな家出ていってしまおう、2つの人形だけ持って、バレない様に家から逃げた。
これからは、誰にも縛られない人生にしよう。

「「幸せになれよ。」」

『空耳だよな……?』

今日は綺麗な月の日だった。

彼は、あの声の主が自分を愛してくれた、兄だったと気づく時は、いつかくるのだろうか。
運命は、変えられ無いと言う人が居るが、案外運命とは変えられる物なのかも知れない。

産まれ変わっても、兄さん達の弟として産まれたいな_
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千景さん (8ehtv5xe)2022/7/28 00:23 (No.29763)削除
【黄昏方瑞雪のイメソン】

・Fighter/KANA-BOON


『愛ない 絶えない退廃
 
 一人のファイター
 永遠なくとも 戦い続け
 
 哀さえ愛に変えて鳴らせ ここで さあ今
 
 問わなくても 此処じゃない何処かへ
 
 輝きは刹那
 戦場に咲く華の様であれ ファイター』

種族間で生まれることの少ない愛。そうして歪んでいく世界。
そんな中で、戦うのは彼だった。
銀に鈍く光るそれを振り、殺し、
自分がいつかどこかで死ぬことを分かっているのに、
諦めずに立ち上がり続ける。
哀しみだって苦しみだって、全て受け止めて力にするから。
だから今は、何も考えさせないで。

彼の戦う姿は、今にも散りそうなほど危うい、美しい華だった。


・ロマンチシズム/Mrs.GREEN APPLE


『日々ヒビが入りハートが砕けて
 勇気も自信も亡くすけど
 挫けながらも強く生きて行ける
 大人になるための毎日です

 愛を愛し 恋に恋する
 僕らはそうさ人間さ
 愛を愛し 偉大に恋する
 僕らもそうさ人間さ』

混血だからと迫害されて勇気や自信を亡くそうとも、
友人や家族などの周りの人に支えられながら、
強く生きていこうと思っている瑞雪。

恋愛観だけでなく、親愛などにおいても、
種族などに縛られず好きになれるのが本当の「人間」なのではないか。
人間も魔族も混血も、ただ見た目が違うだけで中身は同じ。
この3つの種を纏めて、「人間」だと胸を張れるような世界になってほしい。
……僕らは ”人間” なのだから。
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珈琲さん (8el5syzk)2022/7/27 22:53 (No.29758)削除
【可惜夜 かなでのイメソン】

ノイズ-ミオヤマザキ



"キレイ"だと思ってた世界、見つけた気になってただけだ。
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羊羹さん (8emiyiak)2022/7/27 22:29 (No.29753)削除
―黒羽明星の設定裏話―
黒羽ちゃんを作る上で工夫したところとか諸々
追記するかもしれません!

・名前について
黒羽はそのまんま堕天使の羽が黒い天使の羽というところから
明星は堕天使ルシファーが別名「明けの明星」と言われることから

・能力〝傲慢―アケディア―〟について
能力名については堕天使ルシファーが七大罪のうち傲慢を司っているというところから
能力の中身については傲慢ということで自分自身に強い自身と誇りをもちルシファー自体圧倒的な強さを持っていたというとこらから来ています

・武器―ハルバード―について
堕天使や天使が使ってそうな武器がいいなと思って武器について調べていた時に出てきたのがハルバードという武器
とてもかっこよくて槍みたいな武器を振り回してるのって凄くかっこよくて可愛いなと思ってたのでこれを採用しました

・黒漆ノ烏―星―について
最初はあまり気にしてなかったのですが最終的にルシファーが別名「明けの明星」だったりしたので最終的にそれとマッチして個人的に嬉しかったです

・性別、性格、姿について
元々ここら辺は堕天使は意識しておらず性自認が女の子の男の子を作りたいと思ってたのでそれを元に作成。どっちかというと堕天使をあとから付け足して感じです。
性格の中に少し堕天使っぽい要素を付けたりしましたけどほとんど無くなっちゃいました。
姿については堕天使要素を入れながら金髪にしたり目の色をそれっぽくしたりしました。黒い天使の羽は絶対に入れたかったので女の子っぽい可愛い姿にしました。

・誕生日について
誕生日は誕生花の花言葉と誕生石の意味から逆引きして決めました。
女の子としての要素を入れたかったので性格に合わせながら花言葉とか探して決定しました。

・過去について
過去についてはそれなりの家の生まれで冷遇されて弟と比べられ冷遇されたという要素を入れたかったのであーいう過去に
ひとりぼっちながらも乗り越えて今を精一杯生きる健気な〝少女〟というイメージで作っていたので少しくらいけど今は明るいという感じになりましたね

・イメージCVについて
イメージCVについては最初女性声優さんか男性声優さんかどっちにするか迷いましたがあくまで性自認が女の子の男の子ですので男性声優さんに
可愛らしくも男の子感が残ってる声…と言えば村瀬歩さんが思いついたので村瀬さんにしました。
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ほのかさん (8el6gd0c)2022/7/27 22:09 (No.29748)削除
【私が笑顔でいる理由(鳴海 月愛過去)】「もし私が“普通の人間”だったらさ、少しはましな人生だったのかな??」
⚠️虐待、暴力、殺人表現注意


『近寄るな!! “忌み子”が!!』

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とある普通の村に1人の女児が生まれた。透き通るように白い肌に、栗色の大きな瞳、同じく栗色のさらさらの髪の毛。それはそれは美しい子だった。“純血の人間”。それが彼女の種族だった。純血の人間が異能力を開花させるのは極めて稀。そんな中彼女は先天性の能力を持って生まれたのだ。彼女が異能力者だと知った時、村人は全員彼女に期待を寄せた。純血の人間が開花させる異能力に底なしの興味が湧いたのだろう。なかなか能力を使用しない彼女に焦らされていると感じていた村人たち。彼女が能力を使うその時をずっと楽しみにしていた。そう_。あの事件が起きるまでは_。

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私が三歳になった頃、私は初めて自分の能力を使ったの。あの頃は自分の能力のことなんてほとんどわかってなかった。あの時は村を10匹くらいの低級の魔物が襲ってきて、村の存続が危険って言われるくらいの被害が予想されてた。

魔物が村を襲い始めた時、小さかった私は外で遊んでた。そこを魔物に見つかったの。魔物は私に向かって一直線に走ってくる。「このままじゃ死んじゃう」そう思った。でもなぜかあの時の私は魔物から目を離さなかった。魔物と視線が絡む。その瞬間魔物の左目が濃い青色に変わり、魔物の体に紋章が浮き上がった。そして次々と魔物の左目は濃い青色に変わった。左目が濃い青色に変わった魔物から順に村の物を破壊したり、村人を襲うことをやめて、私の指示に従ったの。自分でも何が起きたのか分からなかった。私にもわからなかったもの。村人のみんなが分かるわけないよね。

この光景を見た村人は私のこと、あの場で起きたことを村長に報告した。
『月愛が魔物を見た瞬間、魔物と月愛の左目が濃い青色に変わって、魔物が攻撃をやめた。月愛の目の色は元に戻ったけど、魔物の目の色は戻らない。これは何事だ』と_。

私は自分がビーストテイマーだって知らなかったの。あの時は使い方もわからなかった。私はただ死にたくなかっただけなの。他の動物や虫をテイムできるなんて知らなかった。しようと試みたこともなかった。でも昔から動物や虫には好かれてた。その理由はわからなかった。今思うと、ビーストテイマーだから好かれてたんだろうなって思う。けど当時の私が知るわけもないよね。

村人から話を聞いた村長に私は呼び出された。村長は私に聞いたの。『月愛。お前はなんで魔物を従えることが出来たのじゃ』って。私は答えた。「私にもわからない」って。本当のことだったから。でも私の答えを聞いた村長は、私が魔族の子供だ、って言ったの。魔族の血が流れているから、魔物はお前を襲わずにお前に従ったんだ、って。私は母の魔族との不貞の末にできた子供なんだって。『お前は汚らわしい混血だ』って。

村長がそう言ったすぐ後から、村のみんなの反応は今までと真反対になった。

私は村の目立たないところにある小さな牢屋に閉じ込められた。
私はそこで自分の能力についてちゃんと理解したし、使い方もわかるようになった。

まともにご飯も食べさせてもらえなかった。たまに渡されるご飯はハエがたかっているような腐ったものばかり。到底食べれたものじゃなかった。でも食べてなかったら無理やり押し込まれるから。食べたらもしかしたら死ぬかもしれない。そんなものを食べたくなかった。だから、牢屋で覚えた能力を使って動物をテイムしてその食べ物を少し遠くに捨ててきてもらってた。だからあの頃の私は相当酷い栄養失調だったんじゃないかな。動物たちをこき使うのは嫌だったから、本当に限界になった時だけ動物をテイムして、食べられる木の実とかを持ってきてもらってた。

それにね、私、みんなから≪愛情≫という名の暴力をたくさん注がれたの。その汚い体を綺麗にしてあげる。そう言われて色々なことをたくさんされてきた。口では言えないことだってたくさんされた。一番ショックだったのはね、そこには大好きだった両親もいたこと。毎日毎日たくさんたくさん泣いた。体から水分がなくなるんじゃないかと思うくらいたくさん泣いた。泣くときはね、必ず独りで泣いてた。あの時の私は、小さいながらも弱みに付け込まれるのが怖かったんだ

お母さんは私が異能力を使ったあの日からいつも私に言ったの。
『お前が異能力をもって生まれてきたせいで私の人生は台無しよ!! アンタなんか生まなきゃよかった!!』
それで分かったの。もう誰からも愛されてないんだってことが。
『アンタみたいなやつに泣くことは許されてないの。殺さないでいてくれてありがとうございます、って笑いなさい。アンタみたいな屑を生かしてくれてるのよ』
そうだよね。私が今生きれてるのは村のみんなが生かしてくれてるからなんだ。私みたいな“混血”を生かしてくれてるからなんだ。みんなに感謝しなきゃ。私は泣いちゃダメなんだ。
『でも。いいわね?? 私は魔族なんかと関係を持ったことはないわ。アンタは間違いなく純血よ。そこだけは安心なさい』
お母さんのその言葉はどこか優しくて、少しだけ救われた気がした。純血主義のこの世界。実際に私も今混血だと言われてこの様だから。自分は純血なんだ。この村の人たちは信じてくれないだろうけど。そう心から信じれたのだ。

状況が変わったのは私が六歳のころ。お母さんが不貞を働いた。
私が能力を使ったあの日から、お母さんは『魔族と関係を持ったふしだらな女』というレッテルを張られ、村人たちから冷たい視線を受けていたみたい。お父さんはお母さんの裏切りからお酒に溺れてお母さんにも暴力を振るうようになっていたらしい。

そんなお母さんはこの村の“神様”に怪我を治療してもらうためにこの村に来た青年と恋に落ちた。お母さんの容姿は本当に整ってたから、もしかしたら普通のことだったのかもしれない。

この青年とお母さんとの不貞は、村人達にとっては、今まではまだ疑いだった“魔族との不貞行為”が確信に変わったものだった。村人たちは、この“神様”がいる村に『汚らわしい混血』を紛れ込ませたお母さんをどう始末するかの話し合いが行われた。すると一人の村人がこう提案したの。

『どうせならあの汚らわしい混血も苦しめてやりましょうよ』

その提案に村人は全員大賛成だった。もちろんその中に私のお父さんも含まれてた。話し合いが行われた三日後、その提案は決行された。その日は皮肉にも、≪私の誕生日≫だった。七歳の誕生日のあの日、私は約四年ぶりにあの牢屋から出た。檻の外はこんなにも広いんだって実感したのを覚えてる。久々に見る外の世界はすごく綺麗で、自由の身になれるんだって感動してた。まぁ、そんなものすぐに終わったけれど。

連れていかれたのは村から少し離れたところにある森。そこは多くの魔物が棲んでいると言われていた。私がそこについたのと同じくらいの時間に、お母さんとお母さんの不倫相手の青年もそこについた。その時に察したの。「あぁ、殺されるんだ」って。でも殺されなかった。いっそのことあの時殺されていたほうがよかったんじゃないか、ってたまに思うことがあるの。

連れてこられたお母さんとその不倫相手は乱暴に引き摺られていった。そして、手足を縛られて身動きができない状態にさせられて森のど真ん中に放置された。私は他の村人に抱えられて木の上にいた。自分のテリトリーに入ってきた者がいると気づいた魔物たちがどんどん集まってくる。
数はどれくらいいたかな。ごめんね、覚えてないや。でも、私の能力で使役できる数の三倍以上いたのは確かだよ。低級から上級まで色々いたんじゃないかな。あの時の魔物の姿はあんまり覚えてないの。

集まった魔物たちはどんどんお母さんたちの体に噛みついていく。肉を噛み千切っていく。地面が鮮やかな赤色で染まっていく。一度その光景から目を逸らした。すると村人の一人が私の頭を乱暴に掴んでその光景を見させた。『おいお前。目逸らすならお前も突き落とすぞ』村人の圧のあるドスの効いた低い声に反抗できなかった私は、おとなしくお母さんたちに視線を戻す。お母さんたちの悲痛な叫び声が鼓膜を揺らす。その光景を見て笑っている村人の笑い声が鼓膜を揺らす。

牢獄の中で能力の扱いを練習したおかげで視線を合わせなくてもテイムできるようになった。だから魔物たちが集まってきたときに自分がテイムできる最大数をテイムしてその場を離れさせた。でもそんなもの何も役に立たなかったみたい。離れさせたところで、その倍くらいの数の魔物がお母さんたちを襲う。自分にはどうしようもできないこの状況。私はただ、自分の無力さを痛感してた。私がもう少しテイムできていたら。いや。私がこの異能力を持って生まれてこなければ、“普通”の幸せな生活が送れたのかな。そんなことを考えて泣きそうになった時にね、苦しそうなお母さんの声が聞こえたの。

『月愛…!! お前みたいな人間が…泣くんじゃないよ…。お前は泣いていい人間じゃないんだ。何があっても笑え。どんなことが起きても』

以前にも聞いたことがある台詞。それを言ってお母さんの声は途絶えた。お母さんたちの体を貪り食う音だけが辺りに響き渡る。脳内に反響する。

目の前でお母さんが殺された。お母さんだけじゃない。お母さんの不倫相手だったとはいえ、無関係な村の外の青年まで殺された。

私がもっと早くに自分の異能力について知っていれば。初めて能力を発動相手が魔物じゃなければ。いや。そもそも私が異能力を持って生まれてこなければ、お母さんが魔族と関係を持ったって言われることもなかったし、お父さんがお酒に溺れることもなくて、お母さんがお父さんから暴力を振るわれることもなくて、お母さんが不倫することもなかったんだよね??

私が家族を壊した。

私がお母さんと村の外の青年を殺した。

私のせいでみんなが不幸になったんだ。

みんなを不幸にした私が泣いていいわけないよね。そうだよね。笑ってなきゃ。私のことを見た人に不快な思いをさせないために。笑顔を見て嫌な気持ちになる人なんていないよね。

私は笑わなきゃいけないんだ__。

お母さんが目の前で殺されたあの日から、私は泣き方が分からなくなった。涙の流し方が分からなくなったの。

あの日以降、幼馴染のお兄ちゃんが私のことを助けてくれる11歳の時まで、たくさんたくさん≪愛情≫を注がれた。でも今まで抱いてた「辛い」「苦しい」っていう感情はどこにもなくて、瞳も乾ききってた。

それは今でもそう。泣き方はわからないけど、笑い方なら覚えたの。私が笑ってみんなが幸せになるなら、こんなに素敵なことはないでしょ?? 私は大丈夫だよ。だから安心してよ。私はみんなが幸せならそれでいいんだよ__。

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「ねぇお母さん。私、あの日から泣いてないよ。ちゃんと言われたこと守ってるよ。私ね、たくさんお友達ができたんだ。いつも笑ってて素敵だねって言われるの。ちゃんと笑ってるとね、こんな私でも生きてていいのかなってほんの少しだけ思えるんだ__。」

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いつも可愛らしい笑顔を振りまいて、いつも周りには人がいる。
そんな“人気者”の彼女に限ってそんな過去を抱えているなんてありえないって??
うふふ、信じるか信じないかは貴方次第だよ。
けれど、人は誰でも何かしらの闇を抱えているのかもしれないね。
例えそれが“みんなに優しくて明るい人気者”だったとしても__。
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羊羹さん (8emiyiak)2022/7/25 21:56 (No.29521)削除
黒羽 明星ちゃんのイメソン

・ヴィラン


「違う服着て君の前では男子のフリする」

違う違うよお父様、お母様これは本当の私じゃない
私は私は…女の子なのになんで男の子を演じないといけないんですか?

苦しくて辛くてだけどおかしいのはきっと私
だから君たちから見たらヴィラン―敵―なんだろうね

・女の子になりたい


「自分のこともわかんなくなる前に 女の子になりたい!」

途中から何が何だか分からなくて
本当の自分を見失って
何が間違ってて何が正しくて正解なのか分からなくなった
自分が自分じゃないみたい
けどもう迷わないよ…だって私は可愛い女の子だから!
女の子になりたい、世界で1人だけのシンデレラに

・失敗作少女



「わたしって失敗作だってさ って いらない子なんだって」

失敗作と言われた
混血としても生物としても半端者は私は
弟が生まれてから要らないものとして居ないものとして扱われて
愛されたことなんて1度もなかったね

もし次生まれ変われるなら愛される子に
〝女の子として生まれ変わりたい〟
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温玉さん (8em57rdm)2022/7/25 14:34 (No.29463)削除
鳥人と人間の混血種 鷲尾 啓太の入学してからA37班副班長へと上り詰めた物語。

「鷲尾 啓太です。よろしくお願いします。」

俺は、鷲尾 啓太。普通にこの学校で高校生をしている。ただの高校ではないけれど、しかしここの高校くらいしか通えなかったから仕方ない。俺は普通の人じゃない、俺の父は鳥人だ。だからといって生まれが悪いとかでは無い。純血主義っていうのが多くて、中学の時はそれがバレて色々と厄介になったことがある。ただうちの両親は恋愛結婚だし、俺の事を愛してくれてる。別に不自由だということは無い。入学式が終了してクラスで自己紹介、俺は普通より少し地味な生徒ということだけだ。しかし混血種にとって通過儀礼と言うものがある。

「おい?鷲尾だっけか?ちょっとツラ貸せよ。」

どいつもこいつもいい人間じゃないということだ。いい魔族というわけでもこいつらは混ざり物が嫌いなんだ。いや、混ざり物があまり良くないという風潮を活かして自分のストレス発散だ。数人、純血の人間と魔族が学校裏まで連れていく。集団いじめと言うやつさ。まぁ人数は5人くらいか?人の力も知らずにこの学校で多数いれば怖いものないなんて考えが甘い気がするけど…

「お前、混血種なんだってな?雑種が俺たち純血と一緒にいるのが目障りなんだよ!!!!」

そう言って、いじめの主犯格的なやつが俺に拳を振るう。しかしそれに合わせて、右手を俺もだした。いじめられっ子が弱いと思わない方がいいこんな状況中学の時からあったからな。

「混血種がどうした?それは俺の親父と母さんをバカにしてるのか?」

拳はこちらが先に当てることが出来、カウンターのように相手の顔に当たりその主犯格は倒れる。そして、集団の時にやることは一つだ。倒れ込んだその1人を狙ってボコボコにすること、その1人だけをだ。そうすると周りは俺もこうなるんじゃないかと恐怖する。この時大切なのは非情になること、本当はこんなに殴りたくないし平和に行きたいんだけど…それでもその様子を見て動き出す奴もいる、怖がらない奴もいる。そんな時後ろからもう1人殴りかかってくる。

「人数いっから関係ねぇだろが!!」

だが甘いんだよね。俺は眼がいいから…
殴るのをやめ、その相手の姿を見ずに後ろに蹴りを放った。まさか飛んでくると思わない蹴りに相手も飛んでったのが見えた。

「おいおい、やめておいた方がいいぞ。俺が目がいいからさ。」

そしてそのふたりがやられたのを見て、他の奴らはビビって逃げてしまう。そしてその中で1人気づく

「こ、こいつ鷲尾って、1年の鵲だぜ。実技や戦闘テストでも高い実力持ってるやつだ…」

俺の事を知ってるのか、一番下の位だから気づかれてないと思ったが、まぁいい。そしてこんなことしていいのかって?大丈夫。こういういじめっ子達はプライドが高いから先生に言いつけるとかはないよ。あと高校生になってそれは少し恥ずかしいでしょ?まぁクラスの中では俺がいじめっ子をボコった話が広がって…あまり人が寄り付かなくなったが…だが後に俺の周りに色んな人がついてきてくれることこの時の俺はまだ知らない話…
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ゆららさん (8ejx12pa)2022/7/24 19:37 (No.29381)削除
榛葉 凜華のイメージソング

獄門鬼・羅刹
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さん (8ejhh3n7)2022/7/24 16:30 (No.29357)削除
乾和怨のイメソンです〜

きゅうくらりん

『心の隙間が埋まらない事バレてたらどうしよう。ちゃんと笑えてないとね、大した事も出来ないから。』

ラストリゾート

『こんな運命は散々だって嘆いた。助けを呼ぶ声は届かずに。何でもないよ、もう居ないよ。終わりの日は綺麗な月の日だった。』

アスノヨゾラ哨戒班

『アンタは、俺の闇を晴らす太陽みたいな存在だった。』

ビターチョコデコレーション

『忠犬。』

シェーマ

『アイツらは、俺にとって有害な人間だ。』
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