芋
芋さん (8etbizct)2022/7/30 15:05 (No.30048)削除【 名前 】楓呂 莉子(ふうろ りこ)
【 性別 】女性
【 血統 】人間
【 種族 】純血
【 年齢 】35歳
【 担当教科 】国語
【 異能力 】
エゴイスト
端的に言えば「自身の感情から武器を一つ引き出す」能力。
引き出された武器は、感情を元にした色で染まっており、形状や系統などもそれになぞっている。
引き出す感情の純度が高い程、武器自体が強化され、それに応じた能力を発動できる。
過去の記憶で感じた感情からも増幅させることが出来、その場で感じた感情から引き出すことも可能である。
また、発動している間は周辺が蜃気楼のように揺らいでおり、能力発動中であることはすぐにわかる。
広く知られているのは以下の物がある。
白(冷静・平常)
形状:身の丈と同等の長さの槍。
能力:なし(基礎の感情のため)
青(拒絶・悲しみ)
形状:円状の大楯
能力:傷の軽減(出血が止まったり、痛みが和らいだり)
赤(怒り・激情)
形状:身の丈以上の諸刃の大剣。
能力:使用者本人の膂力の増大
紫(束縛・罪悪感)
形状:鎖の絡みついた籠手と左腕に固定されたクロスボウ
能力:鎖による拘束と射出可能な矢(鎖付き)
黒(憎しみ・恨み)
形状:黒い霧を纏った長剣
能力:強い威圧感と恐怖を相手に呼び起こす。
透明(透明な殺意)
形状:刀身が透き通っている刀
能力:高速の居合
他にも様々な感情の色があり、それに沿ったものを引き出せるが、基本的にはある程度傷害能力があるものが引き出される傾向がある。
後述の理由で難度が高いものの色を織り交ぜる事も可能であり、それによって武器の能力が織り交ぜられる。
デメリットとして、感情の機微に左右されやすいというのと、強い感情を引き出すほどに自我が飲まれやすくなるという点だろう。
機微に左右されやすいというのは、引き出した感情によって威力や能力の質が上がるという点から。例えば怒りの最中に気が抜けるような事になれば、その威力は格段に下がるためだ。
それに加えて、他の色を混ぜようとするとどっちつかずの状態となって、中途半端な武器が出来上がる。色同士の相性という物もあり、メリットの総取りというものはなく、いざ抜き出そうとしても時間が掛かる。
相性が良ければ、多少は素早くできるものだが、大きな隙が出来る。
例外として「自我を感情に呑ませる」ことを選択すれば、制御や敵味方の区別がつかなくなるが、強力な組み合わせを素早く行使することが出来る。だが、それを行えるのは自らを止められる味方の前でないと、魔物と変わらない厄災と化すだろう。
そして、感情に自我が飲まれるというのは文字通りであり、例えば赤の武器を長時間使い続けると怒りに飲み込まれ見境が無くなったり、黒の武器を使い続けると憎しみに飲まれたりする。
そのため、長期戦では不向きであり、「武器を手放し隙が出来てでも感情をリセットする」か「感情に体を委ねるか」の二択となる。
抗いながらも使い続ける事は可能だが、確実に自我を蝕むことには変わりない。
そのほかの条件として
・武器の貸与は不可
・他者から引き出すことは不可能
がある。
この能力を真に行使し使いこなすには、「感情に飲み込まれない強靭な自我」が必要になるだろう。
特殊な状況下でのみ発動できる色があり、当人もたった一度のみ発動したことがあるだけである。
青白(死を認識し、死を受け入れる)
形状:白の槍の柄と大きな青色の鎌が付いている。槍頭には青い紐に括りつけられた鐘がついている。
効果:鐘の音を聞いた敵の急所へ、高速の攻撃を自動で繰り出す(任意でオンオフは可能)
発動後:四肢や臓器の欠損
【 武器 】
鉈
変哲のない普通の鉈。感情から生み出したものではないため、色の付与なども出来ない。殆ど能力の間繋ぎか小手調べに使われている。
【 容姿 】
背丈144㎝の良く言って「少女」体系
だが、体に付いた筋肉は無駄がなくしなやかであり、スレンダーでありながらもスタイルは良い。
体系と似たような感じで顔立ちは幼さを見せている。が、不愛想であり表情変化に乏しい。
しかし、表情にあまり出ないだけで雰囲気で分かる場合が多く、「顔には出ないし分からないが何となくどう思っているか分かる」という不思議な状態である。
髪色は黒色で腰までの長さがあり、普段は首元のあたりで括っている。しかし左側頭部に一房白い髪がメッシュで入っており、その髪は切り揃えて青色のヘアピンで纏めている。
丸眼鏡を掛けているが、視力は良く殆ど度が入っていない伊達メガネ。国語の先生っぽいだろうという理由が半分と洒落っ気が半分といった所。
片腕が隻腕であり、左腕の肘から下が無い。念の為に日常生活に支障がない程度の義肢を付けているが、あまりこだわりが無いのか職員室において授業に出る事もしばしば。能力の行使には何ら問題は無いという点も拍車をかけている。
服装は白いカッターシャツに裾が広めのスラックスと比較的ラフな格好をしている。その上から裾が長いオーバーサイズ気味のトレンチコートを着ており、はたから見れば「お父さんの服を着せてもらった少女」という風に見える。
ズボンのベルトの左側に鉈の鞘を下げており、抜く際には居合の様にして抜けるように改造をしてもらっている。
靴は動きやすいようにスニーカーを履いている。
服装の好みとしては機能性>洒落という構図になっている。その代わりに小物や装飾品などでお洒落を楽しむ節があり、眼鏡やヘアピン、私物などは人並みには持っている。
【 性格 】
歯に衣着せぬ物言いが特徴であり、ストレートに物事を表す。
その為か、混血や純血の差別感は無く、自らが好ましく無いと思った物は力量に差があるものに対しても問答無用で踏み込む。
当人的には比喩交じりの小気味よい皮肉も好んでいるものの「伝わらなかったら意味がない」という事から、基本的にはストレートに言葉を伝えている。
当人の中で芯がしっかりと通っており、周辺で起こった物事に対して周囲に流されるといった事は無い。俗にいう頑固者であり、自我を定義しているとも表現できる。
規則は意外と従うタイプであり、特に校則などは周知させ、違反しているとあれば注意を促す。曰く「社会を模したものが学校である為、意識させることは将来に役立つ」との事。
最も、生徒の事情を汲んだり、自分が違うと思った物は校則関係なく自分の判断で行動したりと、一辺倒というわけではない様子。あくまで「普段はしっかりと守れ」というスタンスである。
能力の訓練や趣味の読書の賜物か、集中力が非常に良く、考えに没頭している時や作業をしている時は話しかけられても反応できない場合が多い。
【経歴】
元々の生まれは平凡な家庭であり、能力自体の自覚も物心つくまでは自分でもわからなかったという。
だが、その家庭が魔物に壊され、両親や町の人々が全滅するという中で、能力を自覚し、低級の魔物を討伐。以降は拠点を定めず、様々な国を渡り歩きながら魔物を殺し続けていた。
始めは復讐心から続けていたことだったが、段々と様々な国や場所を渡り歩くという事に目的が変わって行き、ある国で訪れた巨大な図書館で本の魅力に気付き、趣味となった。
だが、その国に魔物たちの襲撃があり、その中で単独で上級の魔物に応戦。片腕を失いながらも辛くも単独で討伐に成功した。
だが、国もほぼ半壊し、図書館も炎上し殆どの書物が無くなるという辛勝の末の物だった。
その街の中で「天泣の国は魔族と人間、混血が暮らしている国だ」という話を聞き、そこなら色々なものが見られるのではと思いその国を目指す。
その際に、図書館館長から学園への紹介状を貰っており、その伝手で学園に教員として腰を落ち着ける事となった。
【 備考 】
趣味:読書や作品鑑賞
ジャンルや種族の違い問わずに読み漁っており、考え方や感じ方の違いを楽しんでいる。
誕生日:2月29日(閏年生まれ。普段は3月1日という事にしている)
文芸部顧問
【 SV 】
「楓呂 莉子。かえでにお風呂のろで楓呂よ。 来年でやっと九歳になった……いや、冗談だから真に受けない様に」
「面白いものよ、文学は。 姿形、土地や生まれによって、書かれる文字や文章、伝えられる物語、そして作者の考えが全て変わるんだから。 ……おススメでも教える?」
「二度と相手にしたくないわ、上級なんて。 あんなの命削ってやっとトントンなのに」
「強い感情は力を生み出すけど、それに自我が飲み込まれるのはただの獣に過ぎないからね。……理性ある者なら、感情を制御して力を抜き出しなさい」
「……子ども扱いするのは構わないけど、流石に気分が良いものじゃないから止めてくれる? 手が出そうなのよ」